県の文化広報誌「とさぶし」が運営している「あだたんNEWS」に僕が寄稿させていただいた記事を転載します!
今回は、以前ありんどで書いた「市場開放デイ」に行ってきました〜!
では、潜入レポどうぞ〜。

鮮魚や青果などの商店が並ぶ市場
こんにちは!ありんど高知というWebメディアでライターをしているオザキです。
高知市弘化台にある「高知市中央卸売市場・高知市公設水産地方卸売市場」で開催された「市場開放デイ」に行ってきました。
高知市中央卸売市場・高知市公設水産地方卸売市場では,市場の活性化策として市場のP Rや,食育の推進に関する活動の一つとして,市民の方々に市場をより知っていただく目的で,市場協会活性化委員会の主催による「市場開放デイ」を開催しております。
引用:市場開放デイ・これまでの内容と今後の予定 - 高知市公式ホームページ
こちらの「市場開放デイ」は、市場の活性化やPR、食育推進活動として、毎月第一土曜日に開催されています。
「セリ」の見学やこの日限定のイベントが企画されており、一般の方が自由に市場内を見学できる日になっています。
朝5時からの開催にも関わらず、多くの方が訪れる人気のイベントなんだそうです。
2015年の12月で85回目を迎えました。美味しいイベントが用意されていて楽しいですよ!
市場課 - 高知市公式ホームページ
高知の生鮮食品流通の中核地点

マグロの「セリ」の様子。昔は、もっと多くの魚が並んだという
高知市弘化台にある「高知市中央卸売市場」は、高知の「野菜」や「果物」、「鮮魚」など、高知県における生鮮食品流通の中核地点として役割を担ってきました。
中央卸売市場とは、卸売市場のうち、卸売市場法の規定に基いて、国すなわち農林水産大臣(農林水産省)が認可・監督をするものを言う。一方、同法に基いて、地方すなわち都道府県知事(都道府県)が認可・監督をするものは「地方卸売市場」という。
引用:Wikipedia-中央卸売市場
現在でも多くの生鮮食品の売り買いが行われています。マグロなどの大型鮮魚や野菜、果物の「セリ」も行われています。
商品の多くは「相対」と呼ばれる、売りたい人と買いたい人が「言い値」で売り買いする方法で取引がされているそうです。

すでに、「相対」で取引され出荷待ちの鮮魚
なんと、開放デイのスタートの5時に行きましたが、すでにほとんどの商品の取引が終わっていました・・・。
それもそのはず、市場の皆さんは4時から仕事をしているそうなんです!
テレビなどで聞いたことはありますが、本当に市場の朝は早いんですね〜

野菜、果物の「セリ」の様子
市場開放デイでは一般の方でもマグロや野菜、果物の「セリ」の様子を間近で見学することができます。
ですが、いくらで誰が落としたのか分からないんです。
あ、レタスの取引かな〜?と思っている間に次の取引に。
独特の指の動きで、価格を提示している様は、見てて興味深いものがあります。
分かるようになりたいものです!

競り落とされたばかりのマグロが併設の商店で捌かれている
競り落とされたマグロは、すぐ同じ敷地にある各商店で捌かれ商品として販売されるそうです。
大きなマグロを包丁一本で捌いていく様子はとてもかっこいい!
あっという間に三枚下ろし(?)に!見入ってしまいますね〜!
中央卸売市場として全国2番目に開設された「高知市中央卸売市場」
出典:沿革-高知市公式ホームページ
高知市中央卸売市場の歴史は古く「中央卸売市場法」の公布後、全国で2番目(昭和5年1月)に開設されました。
開設の「認可」を得て開設している市場なんです。
今年で86年目を迎え、全国67市場のうち、京都市中央卸売市場に続いて2番目に古い中央卸売市場になります。
出典:沿革-高知市公式ホームページ
「弘化台の卸売市場」として知られている高知市中央卸売市場は、元々「九反田」に開設されていました。
現在の高知市文化プラザかるぽーとがあるあたりですね。

多くの青果物がの取引が行なわれている
昭和5年の開設以降、昭和42年まで九反田市場で営業を行い、経済発展による流通市場の拡大に伴い、現在の弘化台に全面移転されました。
現在は、2代目の卸売市場として高知の生鮮市場流通を担っているんですね。
裏側にも入ることができ、たくさんの段ボール箱に入っている商品が大量に積まれていました。
ここには、どこか工場見学に似たワクワク感があります!
これからこの野菜や果物がスーパーや八百屋などに出荷されていくんですね〜。

高知県名産の野菜や果物も並ぶ
平成24年には、水産物部が「地方卸売市場」として、中央卸売市場から転換されています。
このたび国の第9次再編基準に当市場水産物部が該当したことから、市場関係者で組織されます市場運営委員会における協議の結果、取引規制の緩和や市場利用者のニーズに応じた柔軟な運営が可能となる地方卸売市場として、市場機能の強化を図ることが妥当であるとの結論に至り、この度高知市公設水産地方卸売市場として新たに開設する運びとなりました。
引用:高知市公設水産地方卸売市場開設について
ですので、正確に言うと「高知市中央卸売市場」は青果部(野菜・果物)を扱い、水産物部を「高知市公設水産地方卸売市場」が担っているんです。
同じ弘化台にあるので特に気にすることはありませんが、細かいことを言うとこのような違いがあるんです。
弘化台への移転や地方卸売市場への一部転換などを経て、現在の高知市卸売市場・高知市公設水産地方卸売市場があります。
今年で開設から86年、これからも生鮮食品流通の中核地点として、高知の「食」をぐっと支えてくれるでしょう。
日本で2番目に古い歴史のある市場がこの高知県にあるということを知ってもらいたいのはもちろんですが、ぜひ市場開放デイに行き、生の「セリ」や市場の活気ある雰囲気を味わってほしいですね〜!
僕は朝の5時から結局2時間半ほど滞在していました!
真っ暗だった外が明るくなっていて驚きました(笑)
次回は、市場開放デイ名物”食べ物イベント”のレポートをしたいと思います!
高知市中央卸売市場・高知市公設水産地方卸売市場
住所:高知市弘化台12番12号
電話:088-883-1171
※市場開放デイは、毎月第一土曜日開催。
開放デイ以外での見学には事前の申し込みが必要になります。
新年一発目のあだたんニューーーーース!!「潜入レポ」をアップしました。高知の中央卸売市場(弘化台)は、なんと【全国で2番目】にできた公設市場なんだそうです。知らなかったー。そして、月に一度、誰でもセリを見学できる、市場解放デーなるものがあるのです。▼ライターはありんど高知の尾崎氏です。http://tosabushi.com/adatan/entry-232.html
Posted by とさぶし on 2016年1月15日