4キロメートルに広がる美しい砂浜にある「美術館」
出典:考え方|砂浜美術館
高知県黒潮町には、「美術館」がありませんでした。美術館はないけれど、美しい「砂浜」があります。
その美しい砂浜を「美術館」にしよう始まったのが「砂浜美術館」。館長は「ニタリクジラ」。
私たちはある日、長さ4キロメートルの砂浜を頭の中で美術館にしてしまいました。そうです、建物をたてるのではく、砂浜そのものを美術館として・・・。すると、今まで当たり前として何気なく見過ごしてきた一つひとつが、新鮮なものとして次々と浮かびあがり、それはまるで大切な何かを伝えている「作品」のように思えてきたのです。
引用:「哲学の浜辺」第1部:わたしたちの町には美術館がありません | 砂浜美術館
わざわざ建物(美術館)を建てるのではなく、今あるモノに対する見方や考え方をデザインし、新しい価値観を生み出しています。
素晴らしいコンセプトデザインですよね。
現在では、全国から人が訪れる人気スポットとなっています。
特に有名な取り組みである「Tシャツアート展」(後述)以外にも、「砂浜美術館講座」や「潮風のキルト展」など、自然を生かしたり、自然を学ぶ取り組みを行っています。
1000枚のTシャツがなびく美術館
砂浜美術館の素敵な取り組みの1つに、「Tシャツアート展」という展示イベントがあります。
特に有名なので、知っている方も多いと思います。
「写真・絵画展は室内でするもの」という考え方を無視した、世界ではじめての美術展(砂浜美術館はこの発想から始まりました)。キャンバスにみたてたTシャツに作品をプリント、浜辺に杭を打ち、ロープを張り、洗濯物を干すように並べていきます。波が寄せるとTシャツは砂浜に写り、風が吹けば踊りだす。砂浜一面に並んだTシャツは、ひとつの「現代芸術」として完成します。
引用:砂浜美術館のアート展 | 砂浜美術館
砂浜だからこそできる、新しい作品展。
そこに吹く「風」すらも、太陽の光でできる「影」すらも作品の1部として考えられているんですね。
素晴らしい。
何と言っても、この「Tシャツアート展」に出展されている作品は、誰でも応募して出展することができる「公募」になっています。
テーマも自由。年齢も関係ない。全員が、デザイナー、芸術家になれるんです。
みんなで作る「砂浜美術館」というのも魅力の1つかもしれませんね。
そして、そして、展示できるだけではなくなんと「賞」があるんです!!
出典:第28回Tシャツアート展 | 参加するsunabi | すなびてんぽ
年度によって違うみたいなのですが、どれも魅力的な賞!
「黒潮若手の会賞」が気になる!
2016年度「Tシャツアート展」の募集が始まりました!
出典:第28回Tシャツアート展 | 参加するsunabi | すなびてんぽ
このTシャツアート展の作品募集が先日クリスマスの日(12月25日)に始まりました!
デザインのテーマは自由。子どもから大人まで、応募いただいた作品は全てTシャツになって、みんな一緒に砂浜でひらひらします。展示後は、潮風の香りとひらひらの思い出をのせて、世界に一枚のオリジナルTシャツをあなたにお届け♪
引用・出典:第28回Tシャツアート展 | 参加するsunabi | すなびてんぽ
応募期間は、2015年12月中旬(25日にスタートしました)〜2016年3月4日(金)までの間となっています。
そして、気になる来年度の「Tシャツアート展」開催日時は、2016年5月1日(日)〜5月6日(金)です!
応募には、応募料がかかりますが、美しい砂浜美術館に展示ができる上に、最終的にTシャツをもらうことができますから高くはありませんよね。
郵送・WEBから応募ができます。応募規定がありますので、必ず応募要項をご確認くださいね!
第28回Tシャツアート展 | 参加する
皆さんも美しい黒潮町の砂浜で、オリジナルTシャツを”ひらひら”させてみませんか?
【アート展】第28回Tシャツアート展 作品募集はじまりー!みなさん、ステキなクリスマスを過ごされましたか?Merry Christmas☆の本日、28回目のTシャツアート展に向けて、作品募集を開始します!たくさんのTシャツが砂浜で風...
Posted by NPO砂浜美術館 on 2015年12月25日