高知の観光スポットといえば、皆さん何を思い浮かべるでしょうか? 僕は真っ先に「日曜市」を思い浮かべました。
高知で300年の歴史を持つ伝統文化の一つ、「日曜市」。 最近では高知を訪れる外国人観光客にも「Sunday Market(サンデーマーケット)」という名前で知られつつありますね。
そんな風に知名度が高い日曜市ですが、意外と県内の人でも、「何が売ってあるのか分からない」ってことありませんか?
僕の友達にも高知県出身なのに、「日曜市ってどこに行けば良いかわからない」って人がよくいます。
今回はそんな、「日曜市に行ってみたいけど、どこが有名なのかわからない」「日曜市って何が売ってるの?」という方向けに、日曜市のド定番の楽しみ方から、近隣のオススメの駐車場まで、まとめて紹介します!
高知の日曜市とは?
「日曜市」とは、その名前のとおり毎週日曜日に高知市追手筋で開かれる街路市です。 高知城が見える大通りで約420店の様々なお店が、およそ1300mに渡って並んでいます。 これは街路市としては日本一の長さです。 普段は片側2車線の道が、日曜日には片側が閉鎖され、街路市に変わるんです。
日曜市の歴史は古く、元禄三年(1690年)から約300年以上続いています。
出店されているお店は様々で、野菜や果物などの農産物はもちろん、高知の特産物や衣料品、田舎寿司や手作りのお菓子、おもちゃ、植木や土佐刃物など実に様々なものが売られています。 また、季節によっても売られている商品に変化があって面白いですよ。
現在では日曜市には1日およそ17000人が訪れると言われています。
また、日曜市の朝はとても早く、夏(4月~9月)は午前5時から午後6時まで。冬(10月~3月)は午前5時半~午後5時まで開かれています。
ただし早めに店じまいをするお店もあるため、時間ギリギリよりは少し余裕を持って行きましょう。
動画で日曜市を見てみよう!
高知PRユーチューバーの「ちゃがまらん」が、日曜市を散策している動画を公開しています。
実際に日曜市のお店の人と話して、高知の日曜市の雰囲気がいっぱい伝わる動画になっていますよ!
「日曜市に行ったことがない」という方は、動画で土佐の日曜市の独特の雰囲気を感じてみてください!
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まだ知らないの!?高知のユーチューバー「ちゃがまらん」がめっちゃ面白いですぞ!
みなさん、「ちゃがまらん」って知ってますでしょうか? なにやら土佐弁のようで聞き馴染みのない言葉です ...
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実際に日曜市を散策してみよう!
さて、前置きが長くなってしまいましたが、実は今回私もひさしぶりに日曜市に行ってきました。
最近では日曜市も「地元の人よりも観光客向けになってきている」と言われていますね。
写真は日曜市の西側の端の写真です。
旧ルイ・ヴィトン跡地側ですね。現在ではセブンイレブンができています。 ここから約1.3kmの日本一長い街路市が始まります。 今回は東から西へ歩いて行きました。
しかし写真で見ると夏にしか見えませんね、とても12月とは思えません(笑) さすがは南国高知です。
それでは日曜市のテント列の中へ入って行きます! 日曜市の中に入るとまず目に付くのがたくさんの種類の農作物でしょう。
文旦や柚子といった高知の特産物はもちろん、メロンやイチゴ、その他色々な野菜や果物が並んでいました。
また、田舎寿司や和菓子なども一緒に売っているお店も多かったですね。
この日は外国人の方もチラホラと見かけました。 おそらく観光客の方でしょう。
ここ最近はさらに外国から高知に来る人が増えたような気がします。
そして日曜市にも外国人観光客向けの看板や張り紙を掲げているお店がいくつかありました。
ハチミツを売っているお店を発見。
巣箱の中にはミツバチがいっぱい! 道行く人たちも足を止めて見ていく人たちがたくさん居ましたね。
県内外で人気の土佐打刃物を売っているお店もたくさんありました。 高知の有名な観光地「龍河洞」でも売られていますね。
盆栽なんかも売られていました。
日曜市の東側から歩くこと20分程、ちょうど高知城の下になる日曜市の西側の端まで来ました。 このあたりになるとだいぶ人が少なくなりますね。
いかがでしょうか?
色々な物があるので何も買わなくても見て歩いているだけでわくわくしてきますね。
日曜市の東側
日曜市の東側には植木、盆栽、花、ハンドメイド雑貨、土佐刃物、生活雑貨など農作物や食べ物以外を売っているお店が多かったですね。
食べ物を売っていても芋天やアイスクリン、土佐ポンチなどの食べ歩きができるものメインでした。
日曜市の西側
日曜市の西側には高知県の各地で採れた野菜や果物などの農作物や魚などの食材、地元の食材を使った田舎寿司や蒲鉾など食べ物がメインでしたね。
芋けんぴやミレービスケットなど高知を代表するお菓子も売っているお店が多かったですね。普段スーパーなどで見かけない食材なんかも西側のお店でよく見かけましたね。
日曜市の歩き方のコツ
日曜市は1.3kmという長さの道の左右にお店が並んでいますので、何か買いたい物があっても往路ではなくて復路で買い物をしましょう。買った商品をもったまま長時間あるくと疲れますし、物によっては鮮度が落ちてしまいますからね。
それに同じ商品でもお店によって価格が違っていたりもするので、いくつかのお店で比較してみたり、お店の人に値段交渉をしてみるのも面白いですよ。
日曜市の有名な物!
日曜市にはたくさんのお店があります。 その中にはもはや日曜市の名物となっている有名店もあります。 そのうちのいくつかをご紹介したいと思います。
1.大平商店の芋天
揚げたての芋の天ぷらのお店ですが、ご覧の通りの混雑っぷり!
あまりに並んでいたのでこの日は買うことを諦めました(笑)
ちょうどお昼のごはんの時間帯だったので激混みでした。
ここは高知の地元の人ならみんなが知っていると言ってもいいレベルの有名店ですね。
食べ歩きにもちょうど良く、日曜市に観光に来たなら並んででもぜひゲットしてみてください。
※木曜市にも太平商店は出店しています。
※毎年7月後半から9月前半までは太平商店は休業しますのでご注意を!
2.冷やしあめ
私が子どもの頃は日曜市だけでなく、高知市内の色々なところで売られていました。
現在は日曜市以外で売られているところがあるんでしょうか?
私の父親が子どもの頃から売っていると言っていたので、実はかなり歴史のある名物なんです。
3.ポン菓子
ポン菓子とは、ポン菓子を作る時に「ポンッ!」と大きな音がするからポン菓子と呼ばれる由来だそうです。
すごく簡単に言ってしまえば日本版ポップコーンのようなお菓子ですね。 写真を見てのとおりポン菓子にもたくさんの種類があります。 これも最近では日曜市以外では見かけなくなってきましたね。
4.はしまき
実はこのはしまきですが、西日本にしかないそうです。 なので東日本の方は見たこともないかもしれません。
お祭りなんかで屋台としてたまに出店しているのは見かけますが、日曜市では毎週販売されています。
こちらも片手で食べられる物なので食べ歩きにはちょうど良いです!
日曜市で見つけた珍しい物!
日曜市では野菜や魚、特産品など実に様々なものが売られていました。
その中でもこれは珍しい!というものをいくつかピックアップします!
1.黄とうがらし
実際に売られているところは私も初めてみました。 これは普通の赤いトウガラシよりも辛いそうですよ。
使い方は普通のトウガラシなんかと同じらしいです。 もちろん高知で作られたものです。
2.赤大根
赤い大根は実はたくさんの品種があるので、この大根が何の品種かまではわからなかったのですがこれも高知で採れた野菜です。
色が鮮やかなのでサラダなんかにもいいかもしれませんね。
3.どんぐり
なんと、どんぐりが売られていました!
子どもが買っていったり、ハンドメイドのアクセサリーや飾りに使ったりするのでしょうか?
いずれにせよ1すくい100円という価格設定が、もはや高いのか安いのかわかりません。
こんな風に、普段売られていないようなものが売られているのが日曜市の魅力の一つですよね。
日曜市でしか買えない物!
さらに、「日曜市でしか手に入らないものってあうのかな?」と思い、探してみました。
1.日曜市ガイドブック
なんと!意外なことに日曜市のガイドブックは日曜市でしか手に入らないそうです!
春夏編と秋冬編の2冊があり、それぞれお値段800円です。
ちなみにこちらのガイドブックを販売しているお店は、高知大学の学生団体「Sunday Market Supporters(通称:SMS)」が運営しています。日曜市を活性化させるために様々な取り組みをされているようで、このガイドブックの販売も活動の一環のようです。 日曜市のガイドブック以外にも観光客向けの冊子やフリーペーパーの配布も行っていました。
ここに寄れば高知の色々な情報が集められるかも?
2.とさでんの豆電車
ひし形の「ごめん」の方向板が目印になっているのですぐに見つけられると思います。
こちらの電車のミニチュアはセメントで作られているらしく、ここでしか売られていないそうです。 まさに豆電車といった小ささでとてもかわいい置物でした。
車両のバリエーションも多く、ついつい集めたくなってしまいそうになる一品ですね。
日曜市で見つけた一番高い物!
「日曜市で売られている物の中で一番高い物ってなんだろう?」 ふと気になったので探してみました。
私が見つけた中で一番高かった物はこれでした! 木からそのまま削り出した碁石と碁盤のセット。お値段なんと5万円!
私はこういうものに詳しくないし相場も知らないので、この価格が高いのか安いのかはわかりません。
この日見つけた物の中ではこれがダントツで高価な物でしたね。
でも私が見つけられていないだけでもっと高価な物もあると思うのですが・・・ また今度来た時にもっとじっくり探してみたいと思います。
歩き疲れたときには
日曜市は全長1.3kmもあるので東西に往復するだけで結構疲れてしまうかもしれません。
しかし日曜市には専用の休憩場所というものは存在していないので、休憩するのであればズバリ「ひろめ市場」がいいでしょう!
ひろめ市場はちょうど日曜市の東側の端のほうにあるので、日曜市を西側から歩いて来たときに休憩場所にしやすいです。お手洗いも広くて入りやすいです。
しかもひろめ市場自体も有名な観光スポットですので、高知の美味しいものや有名な物がたくさんありますよ。 ちょっとひろめ市場は騒がしくて苦手という方は帯屋町のアーケードの商店街の中に入ってしまいましょう。
アーケードの中には喫茶店やカフェがたくさんあるのできっと落ち着ける場所があると思います。スタバやドトールといった全国チェーンのカフェもありますが、せっかく高知に来たので「土佐茶カフェ」なんかいいと思いますね。
日曜市へのアクセス方法
日曜市は高知の中心街で開かれているということもあり、いくつかの交通手段でアクセスが可能です。
ということで、高知駅から日曜市までの交通手段をいくつか紹介したいと思います。
徒歩の場合
高知駅から徒歩で歩いて行く場合はおよそ14分で日曜市のちょうど真ん中あたりに到着できます。
子どもと一緒だったり荷物がたくさんあったりすると少し歩くには遠いかもしれませんね。特に夏だと暑いので、季節や天気によってはタクシーや電車を使ったほうが良いと思います。
電車・バスの場合
せっかく高知に来たのですから路面の長さが全国2位の路面電車「とさでん」に乗るのも面白いですよ。
日曜市までだとあっという間に到着してしまいますが、その後も路面電車に乗って移動していくつもりなら「一日乗車券(1000円)」を購入するのもいいですね。日曜市に行く時だけ乗るのであれば片道200円です。
日曜市へ行くには高知駅前駅から二つ目の「蓮池町通駅」で降りてくださいね。
バスの場合も高知駅からすぐ乗ることができますので、迷わずに日曜市へ行けますね。バスの場合も同じく「蓮池町通駅」のバス停で降車すればいいです。料金はバスも片道200円です。
車の場合
高知空港から車で向かったとすると、およそ27分かかります。
しかし空港からの道は結構混むことが多いので、少し多めに時間を見ておきましょう。特に夕方は渋滞になります!
自転車の場合
自転車であれば10分もあれば余裕で日曜市に到着できますね。
それと、あまり知られていないのですが、高知駅前にある「高知旅広場 とさてらす」で無料のレンタサイクルをやっています。
自転車で高知市内を観光してみたい方はぜひ活用してみましょう。
通常のママチャリと電動アシスト付き自転車の二種類があるそうですよ。
※レンタサイクルの利用可能時間は午前8:30~午後17:00まで。
※利用の際には身分証明書が必要になります。
高知は都市部に比べれば自転車を止めるスペースは結構ありますが、日曜市付近は大変混雑するのでどこか少し離れた駐輪場に置いてから歩いて行くのがよいでしょう。
ひろめ市場の駐輪場に止められたら一番ベストですが、ここはいつも混雑しています。
なるべく朝早くに行くのをおすすめします。
日曜市付近のおすすめの駐車場
車で日曜市に来る場合におそらく悩むのが駐車場のことでしょう。
日曜市周辺にはパーキングはたくさんありますので、その中でもいくつかオススメを紹介します。
ひろめ駐車場
高知の観光名所「ひろめ市場」に併設されている駐車場です。
立地的にもわかりやすい場所にあり、北側と南側の2つの入口があるので出入りがしやすく、24時間営業というのもオススメできるポイント。
参考:ひろめ駐車場のご案内
10円パーキング豊永屋
私の知っている限りではこの周辺では一番安いパーキングです。しかも高知の中心街のどこにでもアクセスしやすい立地です。 詳しい料金については10円パーキング豊永屋さんのHPで確認してみてください。 高知大丸デパートでお買い物すると2時間無料になるサービスもやってますよ。
高知県庁の駐車場
ここの駐車場は地元民でも意外に知らないはず(笑)
実は高知県庁の駐車場は休日には無料で使うことができるんです!
利用時間は午前7時〜午後11時まで。
高知城の真下という好立地なので、「日曜市」はもちろん「ひろめ市場」にも近いです。
唯一の難点は無料ゆえに競争率が高いことです(笑)
お昼頃にはほぼ満車になっていることが多いので、県庁の駐車場を利用する場合には朝早く行きましょう。
日曜市に行くのにおすすめの時間帯は?
これは私の個人的な考えなのですが、日曜市は午前中に行くのが良いと思います。
その理由は、午前中のほうが少しですが人が少ないので日曜市を歩きやすく色々なお店がじっくり見られるということ。
また、お店によっては早めに店じまいをするお店があるからです。
それとたまにですが、お昼過ぎぐらいに日曜市に行くとお店は出てるけど店主さんが居ない・・・という場面に遭遇することがあります。
これはお店の人がトイレ休憩をしたり、ご飯を食べに行っているのだと思います。
こう言った自由なところが日曜市の魅力の一つでもあるのですが、もし欲しいものがあった場合にお店の人がいつ頃帰ってくるかわからないのは少し困りますよね。
ということから私は日曜市は午前中に行くのが良いと思います。
日曜市が開催されない期間について
「せっかく日曜市に来たのにやってなかった!」なんてことになったら残念ですよね。
毎週日曜日に開催される日曜市ですが例外もありますので旅行前には必ずチェックしておきましょう。
日曜市のお休み
まず毎年1月1日と2日は日曜日だとしても開催されません。
また、8月10日〜12日までの間もお休みになります。
また、開催時間についても夏時間と冬時間があり、夏時間(4月から9月)5時〜18時、冬時間(10月から3月)5時30分〜17時となっています。
雨の日はどうなるの?
高知に観光に来る人にとって天気はとても心配になりますよね。
でもご心配なく!県外から来た人たちにはよく高知の雨はスコールのようだと言われるくらい強い雨が降りますが、雨が降っても日曜市は開催されます。
ちょっとやそっとの雨では中止になりません。というか大雨でもやっているところをよく見かけます。
雨だけではなく風が強くなったりする台風の時はさすがに中止になることもありますけどね(笑)
日曜市はよさこい祭り期間中はどうなるの?
高知と言えば「よさこい!」ですが、よさこい祭りが行われる場所と日曜市が行われる場所が同じ追手筋なので、必然的によさこい祭りの開催期間中は日曜市はお休みになります。
高知への旅行日程を組む際はご注意を。
おわりに
いかがでしたか?
日曜市は季節によっても店で売られる物がガラリと変わるのが本当に面白いです。 今回伺った時は年末ということもあり、お餅やしめ縄などを売っているところもありましたね。
もし高知に観光に来るのであれば日曜市は絶対にコースに入れたほうが良いと思います。
県外から友達が遊びに来られる時なんかも案内してあげると喜ばれるのではないでしょうか。
また、日曜市は昔ながらの対面販売なので、お店の人と会話が弾むことがたくさんあります。お店の人はバリバリの土佐弁で喋ってくるので、本場の土佐弁に触れることができる良い機会にもなりますよ。
県外から高知に来た観光客の方にとっては地元の人間とコミュニケーションが取れる場所なので、高知に来た!という実感が湧くと思います。
日本で最長の歴史と長さの街路市「日曜市」 ぜひ一度訪れてその魅力に触れてみてください。
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