インタビュー

【移住者の本音】高知に移住した人に良いところと悪いところを赤裸々にインタビュー!

最近、田舎への移住というキーワードをよく聞くようになりましたよね。
でも、実際移住した人って田舎のことや移住したことをどう思っているんでしょうか?

 

「高知県に移住した人の本音が聞きたい!!!」

 

 

 

 

ということで、今回は高知県内で活躍されている、実際に高知県に移住した方を対象にインタビューをてみました。

匿名ということを条件に、高知に移住して感じたことを悪いところも含めて赤裸々に語っていただきました。

今回全員に共通して質問した内容は

1.高知に移住したきっかけ・動機は?
2.高知に移住する前のイメージはどんな感じでしたか?
3.そのイメージは移住後変わりましたか?
4.高知に移住して良かった点は何ですか?
5.逆に悪かった点は何ですか?
6.あなたはどんな人に高知への移住をおすすめしますか?

という内容の6個質問をさせていただきました。

いったいどんな回答が返ってくるんでしょうか!では早速見ていきましょう!

30代地方公務員のインタビュー

まずはじめに高知に移住後、地方公務員として働かれている、30代の男性のインタビューです。

雰囲気で選んだ高知県

「高知に移住したきっかけはなにでしょう?」

 

 

 

「たまたま旅行で高知に来てその時の雰囲気が気に入ったので、高知で就職しようと思って公務員試験の勉強をしましたね。

運良く採用されたので、それ以来高知で生活しています。」

 

 

「高知の雰囲気が気に入ったからの移住なんですね。

では、高知に移住する前のイメージってどんな感じだったんでしょう?」

 

 

「全体的に大味な感じ?

何をするにも大雑把なイメージでした。

 

 

「なるほど(笑)
そのイメージは移住後変わりましたか?」

 

 

 

「そのまんまでしたね(笑)」

 

 

 

「ですよね(笑)

個人的にも大雑把なイメージというのは、的を射ていると思います(笑)」

 

 

 

人口の少なさが仕事をする上でのメリットに

「では続いて、高知に移住してよかった点はどんなところでしょう?」

 

 

 

「田舎で人が少ないからすぐにトップになれることですかね。」

 

 

 

「具体的に言うとどんなことですか?」

 

 

 

「都会とかだと人が多いので、生存競争がすごくて役職を与えられて重要な仕事をするまでに下積みに何年かかるんだってことですよ。」

 

 

 

「あーなるほど!」

 

 

 

「田舎だと人が少ないのでちょっと得意分野があるだけですぐに実践投入されて経験が積めるんですよね。」

 

 

 

「納得です。

例えば1万人の集団の中ではトップになれないけど、100人の集団の中ならトップになれるってことですね。」

 

 

「そういうことです。同じトップを目指すなら確率が高いほうがいいじゃんみたいな。
まあ、これが田舎の悪い点と思う人もいると思うのですが、私にとってはいい点ですね。」

 

 

 

「あとは、電車乗らなくていいのはいい点ですね」

 

 

 

「代わりに車移動が増えると思うのですが、そっちは大丈夫なんですか?」

 

 

 

「車は隣に人がいないから電車よりずっとマシです。」

 

 

 

 

高知移住のデメリットは指導者不足

「続いて移住して悪かった点はどこですか?」

 

 

 

「田舎生活でよく言われる『生活コストが安くなる』ってところはあまり感じないですね。私が外食が多いだけかもしれませんが・・・」

 

 

 

「実際、家賃とかはそんなに安くないですよね。体感的に埼玉県の郊外と同じくらいか少し安いくらいかなぁ。その分部屋は広いんですけどね。」

 

 

 

「あと、ライブとか美術展はやっぱり都会メインなので、芸術に触れられないことは地味にツラいですね。」

 

 

 

「なるほど。確かにイベント事って都心部で行われるので、定期的に行くとなると遠征費もかかりますしね」

 

 

 

「あとは、さっき言った良い点の弊害なんですけど、教えてくれる人がいないことですかね。」

 

 

 

「都会の会社とかだと、隣で作業している人に『あ、このPCのショートカット使うと楽だよ』とかってすぐに教えてもらうことができるじゃないですか。
田舎だとそういうのを知っている人の総量が少ないのがツラいところですね。」

 

 

 

「あー、たしかに。個人で仕事をしている僕もそれはよく感じます。
結局自分で勉強しないといけないことがツラいですよね。」

 

 

高知移住に向いているのは「やったるで!」な人

「あなたならどんな人に高知への移住をおすすめしますか?」

 

 

 

「都会に疲れて、『ほのぼのとした田舎暮らし』に憧れて移住する人はダメですね。」

 

 

 

「おっと、意外です。移住する人ってだいたいそんな理由で移住を考え始めると思うのですが、ダメなんですか?」

 

 

 

「『ほのぼのとした田舎暮らし』ってのんびりとした生活を満喫するイメージありますけど、田舎生活だからっていつものんびりできるわけじゃないですからね。」

 

 

 

「なるほど。確かに忙しいときは忙しいですからね。農家さんの収穫期とかは目が回る忙しさです」

 

 

 

「そうです。そういった田舎への幻想だけで来る人は、現実とのギャップで長続きしないと思います。」

 

 

 

「逆にどんな人が向いてると思いますか?」

 

 

 

『高知でなんかやったるで!』って気概(きがい)のある人ならかなりイケると思いますし、高知の人もそういう人材を求めていると思います。

 

 

 

「なるほど。かなり辛辣なご意見ですが、確かに現在も高知で活躍されている方はスローライフを求めて来た人じゃないですよね。」

 

 

 

「『生活費が安いから』とか『スローライフしたいから』っていうなんというか下向きな理由で移住してきた人は、結局高知が嫌になって他県にまた移住しちゃってる感じがしますね。」

 

 

 

「『逆に高知でこんなことがしたい!』とか『高知だからこそこれができる!』みたいな前向きな理由で移住された方が地元の人とも上手くやっている人が多い気がします。」

 

 

 

20代ユーチューバーのインタビュー

続いて高知移住後、YouTubeなどを通じて精力的に活動している20代の男性の方インタビューです。

さて、匿名という条件でインタビューをしたのですが、ユーチューバーという肩書で誰のことかだいたい予想がついてしまいますよね(笑)

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人と人との心理的距離が近いのが高知の良さ

 

「高知に来たきっかけ・動機はなにですか?」

 

 

 

「高知の大学への進学がきっかけです。」

 

 

 

「高知に移住する前のイメージはどうでしたか?」

 

 

 

「当時、高校生だったのでイメージはまったくなかったですね。」

 

 

 

「高知に移住してよかった点はどんなところでしょう?」

 

 

 

「新しい繋がりができたことがなにより楽しいです。」

 

 

 

都市部だとテレビに出演するのって難しいと思うんですが、高知だと僕たちの活動が珍しいからとすぐに取材してテレビで放映されました。
そういった自由度の高さは高知ならではだなぁと感じます。」

 

 

 

「なるほど。確かにちょっと珍しいことをやっているだけで取材とか来ますよね」

 

 

 

「あと、人と人との距離が近いですよね。偉い人ともすぐ知り合いになって繋がれるんで、そういうところが高知っていいなぁって感じますね。」

 

 

 

 

「それと、頑張ってる人を応援したいってムードなんだかある気がします。
僕たちは高知ではかなり珍しいことをやっていると思うのですが、『頑張ってる』ってことで色んな人に応援してもらえているのが本当に嬉しいです。」

 

 

 

 

「個人的な感覚ですが、僕は『高知県の人はシャイ』ってイメージがあるんですが、そんなに関わってくれますか?」

 

 

 

「あ、確かにシャイなところもありますね。特に初対面だと恥ずかしがり屋な感じがあります(笑)」

 

 

 

「でも、こっちが助けて欲しいオーラを出したらかなり積極的に助けてくれるんで、こっちから頼るのが大事かなって思っています。」

 

 

 

 

「なるほど。本質的にはみんな頑張ってる人を応援したがってるけど、自分から行くのは恥ずかしい。だから思い切って頼っちゃえと。」

 

 

 

「そんな感じですね(笑)
もちろん頼りっぱなしだとバランスが悪いんで、助けてくれたら自分たちにできる恩返しを全力でするようにしています。

 

 

 

「いいところ挙げ始めるとキリがないですね。
他にもいろいろあるんですが、それだけでインタビュー時間終わってしまいそうなんでここまでにしておきます(笑)」

 

 

 

「ご協力ありがとうございます(笑)」

 

 

 

高知の悪いところはドン・キホーテがないこと

 

「逆に高知の悪い点ってどこだと思いますか?」

 

 

 

「ドンキがないことですね(笑)」

 

 

 

「あー、ドンキは確かに欲しいですよね(笑)」

 

 

 

(※ドンキ=ドン・キホーテの略、大型のディスカウントストアで、日用品から家具までなんでもお手頃価格で販売している全国チェーン店)

「チェーン店が少ないのは、たまにツラく感じますね。夜遊べるお店も少ないし。」

 

 

 

「あと、男物の服屋さんが少なくないですか?女性用の服のお店は多いのに・・・。
高知の男性ってどうしてるんだろう?ぜひ男性服のいいお店を教えてほしいです!」

 

 

 

「それは僕も知りたいですね!普段はAmazonや楽天などのネット通販に頼りっきりですねー。」

 

 

 

 

「あとは車がないと割とどこに行くにもしんどいくらいですかね。」

 

 

 

 

「やっぱり、田舎で車は必需品ですよねー。」

 

 

 

食べることが好きな積極的な人は高知移住がおすすめ!

 

「どんな人に高知を移住をおすすめしますか?」

 

 

 

「僕自身がもともと田舎出身なので、やっぱ田舎で暮らしたことがある人ですかね。田舎生まれの人は違和感なく馴染めるんじゃないかな。

あと食べ物が美味しいので、食べることが好きな人にはホントにおすすめできると思います!」

 

 

 

「それと、高知で活動するなら、好奇心旺盛で自分から動ける人がいいですよね。」

 

 

 

「さっきの話にもあったシャイだからこっちから頼らないといけないってことですか?」

 

 

 

「それもありますし、やっぱり新しい土地では積極的に人に関わることができることってすごく大事だと感じます。

 

 

 

積極性が大事ってことですね!インタビューへの協力ありがとうございました!!」

 

 

 

 

20代会社員のインタビュー

続いては20代の会社員の男性です。この男性は移住後、馬路村で就職をされたそうです。

高知は異国のイメージ

「高知に移住したきっかけ・動機は何でしょう?」

 

 

 

「大学進学で高知にやってきました。
そのまま大学を卒業して高知県で就活をしました。」

 

 

 

「高知に移住する前のイメージはどうでしたか?」

 

 

 

「全く前情報がなかったので、どんなところかほんとに謎でした。海外みたいなイメージだったかなぁ(笑)」

 

 

 

「海外は言いすぎでしょw」

 

 

 

「それくらい謎だったんですよw.

高知って四国の中でも一番奥の秘境のイメージだったので、来る前はほんとドキドキでしたね。」

 

 

 

「そのイメージは移住後変わりましたか?」

 

 

 

「当たり前ですけど、来てみたら『割と日本だなぁ』っていうのが第一印象ですね。思ったよりも普通でした(笑)」

 

 

 

「まあ、同じ日本ですからね(笑)」

 

 

 

 

「ただ、食べ物はカルチャーショックでした。
まさかうつぼやマンボウを食べるとは思わなかったので、驚きの連続でしたね。」

 

 

 

「なるほど。他県では食べないものが多いですもんね。ちなみに美味しかったですか?」

 

 

 

「ええ、高知の食材は何でも美味しいですよね。それもカルチャーショックでした。なんでヨソでは食べないんだろうって。」

 

 

 

「それは良かったです!」

 

 

 

 

 

移住してから時間の感じ方に変化が

「高知に移住してよかった点は何ですか?」

 

 

 

「僕は最終的に馬路村に移住したんですが、やっぱり落ち着きますね。」

 

 

 

「それは具体的にどんなところがですか?」

 

 

 

「うーん、表現が難しいんですけど、時間を気にしなくていいことですかね。」

 

 

 

「ほほう。時間ですか。」

 

 

 

「たとえば、町中で暮らしていたら時計って欠かせないアイテムじゃないですか。何時にこれをやって、その次にあれをやってと時間に追われてたんですよ。」

 

 

 

「それが馬路村に移住してから、せかせかしなくなりましたね。」

 

 

 

 

「もちろん普段仕事をしているときは時計を気にして働いたりはするんですけど、それでも時間にゆとりがある気がします。

休みの日なんかはすごくゆったりと過ごせるようになったことが、一番良かったことですねぇ。」

 

 

「なるほど。高知県のなかでもひときわ田舎の馬路村だからこそかもしれませんね。」

 

 

 

「続いて、移住して悪かった点はどうでしょう?」

 

 

 

「うーん。悪い点・・・。悪いところですか〜。
ちょっと思いつかいないですね。」

 

 

 

「ホントに無いですか?遠慮してません?名前とか出さないので、ホントに悪口とかも言って大丈夫ですよ?(笑)」

 

 

 

「いや、ホントに思いつかないんですよね。う〜ん、車がないと大変なことくらいですかねぇ。」

 

 

 

高知移住がおすすめなのは人見知りしない人!

「最後にどんな人に移住をおすすめしますか?」

 

 

 

「そうですねぇ。人と仲良くできる人かな。外にでて話しかけられても苦じゃない人とか。」

 

 

 

「それはどうしてですか?」

 

 

 

「やっぱり田舎の方は知らない人に話しかけられたりとするんで、人見知りな人はキツイんじゃないかなと思います。」

 

 

 

「急に居酒屋で知らない人に話しかけられても、肩組んで居酒屋から出ていくような人にはホントに向いているところだと思いますね。

 

 

 

「なるほど!居酒屋で知らない人と飲める人という具体的なたとえはイメージしやすくて素晴らしいですね!
ありがとうございます!」

 

 

 

高知県への移住は二段階移住がおすすめ

高知県が発行する移住冊子にも二段階移住のススメが。

 

田舎生活を憧れて移住する人におすすめするのが、二段階移住です。

二段階移住は、一度移住先の県の人口の多い街に移住し、そこからさらに同じ県の理想の移住先を探すやり方。
例えば高知県なら、一度高知市に移住してからあちこちの自治体を観光してみて、自分に最適な移住先を探すのです。

この方法のメリットは、理想と現実のギャップを埋めること。

都会から急にド田舎に移住すると誰でも急な環境の変化にギャップを感じます。

「思っていた田舎生活じゃなかった」と移住が失敗してしまわないように、二段階移住をして徐々に田舎度を上げていくことをおすすめします。

 

地域おこし協力隊などの制度を利用して短期間移住するのもおすすめ

地域おこし協力隊とは、2009年に総務省によって制度化された地域創生事業の一環です。
隊員には地域ブランド化や地場産品の開発、都市住民の移住・交流の支援、農林水産業への従事、などの「地域協力活動」に従事してもらい、隊員の定住・定着を図る事業です。

かんたんに言うと、短期間田舎に移住して働きながら地域のために働くことができる制度です。
地方自治体に雇われることになるので、

実際に田舎で働きながら田舎に住むことができる地域おこし協力隊の制度は、移住先を探すのに最適な制度です。
ぜひ会員登録をして、気になる地域で募集がないか探してみてはいかがでしょうか?

地域おこし協力隊の求人を探す

 

地域おこし協力隊以外にも、短期間観光地で働くリゾートバイトもおすすめ。

ほとんどの仕事先が働いている間の宿泊費や食費無料!
しかも仕事先はリゾート地という好条件です!時給も高めのところが多いので、田舎移住のための下見をしたいという方には下見もできてお金も貯めれてとまさに一石二鳥ですね!

リゾートバイトを探す

 

観光で田舎に行くのと、実際に働いて田舎を体感するのとでは、感じ方がまったく違います。

移住を検討されているのなら、できれば実際に田舎で働いてみて、地域の人や環境を体感するのが良いでしょう。
短期滞在や短期バイトなどを通して、自分にピッタリの移住先を探してみてください。

地方の求人情報を探すならこれらのサイトが求人数も多くておすすめです。

中国・四国の転職エージェントは『クリエ転職ネット』

 

おわりに

今回は移住者の本音を聞いてみたいと思い、実際に高知に移住した人にインタビューしました。

インタビューして皆さん共通して言っていたのが、「やる気さえあればなんとかなる」ということと「人に頼ることを恐れるな」ということです。

特に人口が減る一方の高知県の人は、「もっと移住して来て欲しい」と思っている人がほとんどです。
なので、移住者のほうがから、「こんなことが困ってるんです」と言ったりすれば、解決できる方法を教えてくれたり、知り合いを紹介してくれたりします。

実際、今回インタビューした人の中にも「住む家がないと相談したら知り合いの空き家を紹介してもらえた」という方もいました。

そうやって積極的に地域の人と関わって、地域の輪の中に入って行くことが移住を成功させる秘訣なのかなと感じました。

 

今回の企画は移住者の本音や裏話が聞けて非常に面白かったので、今後も面白い移住者を見つけたら随時インタビューして記事を更新していこうと思います!

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シオ(しおちゃん)

「ありんど高知」編集長。 高知県在住フリーランス。 東京で数年働いた後に高知へ帰高。一度県外に出たからこそ気づいた高知の良さを全国に知ってほしくてありんど高知を立ち上げる。アウトドアとバイクと狩猟が趣味。 高知空港から送迎無料のレンタカーショップ「ジムニーレンタルズ」はじめました。

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